滋賀県米原市にある青岸寺を2月に訪ねました。
米原駅で降りて,民家が並ぶ道を抜けた先の山裾にあるお寺です。
この駅は新幹線が停まるので,京都に行く途中で寄り道しやすくて便利。
(滋賀 2021-SG01①:2021年02月)
『 青岸寺へ 』
東口を出て歩いて7分程度(500m弱)と駅から近く,珈琲をいただくこともできます。
街並みを抜けた先の左手に,周辺の案内図がありました。
「まいはら」なんですね。
駅名は「まいばら」ですけど,使い分けてるらしいです。
少し行くと青岸寺への入り口があり,参道の先に門が。
ここは,南北朝期に建てられた米泉寺があった場所に,江戸時代になってから曹洞宗のお寺として復興され,「青岸寺」とされたそうです。
庭園は1678年に造られ,石組みの多い枯山水で水の流れを苔で表しており,国の名勝に指定されています。
梅雨時など降雨が多いときは,伏流水により池泉式庭園になるという珍しいお庭だそうです。
門を入ると,苔の庭が・・・。
今回は雨が少ない時期なので,苔もイワヒバも乾き気味。
本堂のある建物に入ると,「喫茶 去」と客間があり,その先に庭園が。
珈琲をいただきながら,お庭を鑑賞することもできるようです。
まだ,2月なので雪吊りがされていました。
庭の配置図が置いてありました。
客殿から庭の全景が見られ,左奥に見えているのが書院。
中央の「中島」の周りの枯池は苔で表しています。
客殿のすぐ前の手水鉢に小さなお地蔵さまが。
苔の座布団ですね。
客殿の右手には手水鉢と「井泉」。
この井泉は,降り式井戸で全国でも珍しいらしい。
雨で水位が上がると,ここから庭の枯山水に流れ出し,池泉式の庭園に様変わりするとのことで,ぜひ見てみたいものです。
本堂にお参りしてから,ゆっくり景色を味わいます。
庭園のあちらこちらに苔模様が広がっていて楽しいですね。
あとから気が付いたのだけれど,今回は客殿から窓越しに見させてもらいましたが,他の時期だと窓が解放されているようだし,書院側からも庭が見られるのかもしれません。
山門に戻り,金毘羅大権現から湯谷神社に向かう山沿いを歩くと,ここにも苔景色が見られました。
京都に向かう途中で下車して,小さなお寺で1時間ちょっと苔を楽しみました。
苔の元気な時期にまた来てみたいです。
枯山水が池に変わるところも見てみたいし。
次の日に,琵琶湖の南端,瀬田の唐橋近くにある建部大社も訪ねました。