苔の小径へ(光明院:京都)

10月に京都の東福寺,芬陀院,光明院の苔庭を訪ねました。
紅葉の前なので,比較的落ち着いた雰囲気の中で苔のある景色を満喫。
東福寺の近くにある光明院を紹介します。
(京都 2020-KT03③:2020年10月)

光明院へ
東福寺,芬陀院の苔庭や小径を見て回り,この日の最後は光明院へ。
この寺院は,作庭家の重森三玲氏による「波心の庭」と呼ばれる枯山水庭園が有名とのこと。
紅葉もきれいだそうで,虹の苔寺と呼ばれることも。
創建は室町時代前半で,臨済宗の東福寺塔頭寺院の一つ。

芬陀院から東福寺の日下門に戻り,そこから5分ほどのところにあり,途中の道はやっぱり苔模様。

石段を登ったところに山門があり,右側の柱に「波心庭」とある。
参道を進み,奥に入ったところが入り口。
この手前にあるのが「雲嶺庭」で,波心庭と同じく重森三玲の作庭とのこと。
うっかり見過ごしてしまいそう。

入り口から入ると波心庭が広がる。
南,東,北の3か所に,三つの立石による「三尊石」が苔築山に配されている。
苔で囲まれた洲浜とのコントラストがきれいで,大小75もの石が散在し,いろいろな角度から見る楽しみがある。

苔の築山の縁辺には玉石がまばらに置かれて,波の飛沫が表されている。
奥の緑はサツキの刈込の曲線が美しく,さらに奥にはカエデが覆っており紅葉の彩る時期にも訪れてみたいものです。

光明院の波心庭は,白砂と苔の緑が織りなす曲線とサツキの流れるようなシルエットがなんとも美しい。
その日の気分で好きな場所から苔を眺めて過ごすのも楽しそう。

続きは「苔の小径へ(詩仙堂:京都)」で。

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