苔の小径へ(笠森観音:千葉)

千葉県のほぼ中央にある笠森観音を訪ねました。
この周辺は,県立笠森鶴舞自然公園になっており,豊かな自然林の中を散策できます。
残念なことに,朝からの雨はやみそうになく,本降りの中で苔の景色を楽しみました。
(千葉 2021-CB01①:2021年5月)

笠森観音へ

ここは,最澄上人が 784年に開基されたそうで,正しくは笠森寺なのですが,御本尊が十一面観音であることから「笠森観音」と呼ばれています。
観音堂は 1028年に建立され,「四方懸造りしほうかけづくり」という日本唯一の建築様式として国宝及び国指定重要文化財とされています。
また,周辺の森林は笠森寺が開かれたころから保護されてきた貴重な自然林であり「笠森寺自然林」として国の天然記念物に指定されているそうです。
ということは,ここの苔も千年以上の由緒を持つことになるのかしら。
なんだか,聞いただけでゾクゾクしてしまいますね。

町営の駐車場の目の前が観音堂への入り口。
ここから女人坂の参道を登ります。
きれいな階段が整備されているので,雨でも足元が気にならないのがいいです。
しかも,階段の左右は自然のままなので,目の前が苔だらけ。
楽しすぎます。

さらに先へと階段は続きます。
この小径感がいいですね。

さらに先へと階段は続きます。
この小径沿いには,雨で生き生きとした苔があふれてます。

階段の途中には三本杉。
さらに,笠森熊野神社に続く鳥居が。

神社への参道のかたわらにも苔模様。

観音堂への道に戻ると,霊木「子授楠」の巨木が道をおおっています。
大きな木に広がる苔模様も好きですね。
根元の空隙から観音様をみることができ,子宝にご利益があるそうです。

上り坂が終わると,山門があり,その先が観音堂。
大きな岩の頂部に建てられているのがすごい。
映りが悪いのは雨のせいで,だんだんひどくなってきたのが残念。

手水舎には,おなじみの龍がおられます。

こちらもおなじみ,石灯籠にも小さな苔の世界が。
ほんと,いいですね。
見入ってしまいます。
雨で人が少なくて良かったかも。

他にも,あちらこちらに苔が見られて飽きることがありません。

観音堂の奥から,さらに道は続きます。
この切通しの小径感に誘われて,少しだけ上ってみると・・・
ワクワク感がたまりません。
ですが,先へ進むときりがないし,相変わらず雨がひどいので,ここまでとしました。

笠森観音は,玉前神社(千葉県)から富士山,出雲大社(島根県)などを結ぶレイライン上にあり,パワースポットとしても知られています。
信じるかどうかは人それぞれですが,周囲に広がる自然林も合わせて散策すれば,元気になれそうな気がします。
今回は,雨降りのため観音堂周辺だけを見て回りました。
天気の良いときに訪れ,自然林も歩いて苔の世界を楽しみたいものです。

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