京都の曼殊院,鷺森神社,伏見稲荷を9月下旬に訪ねました。
この日は千本鳥居で有名な伏見稲荷大社へ。
稲荷山まで登ってみようと思ったものの,朝から良い天気でちょっと暑いかも。
山頂まで行くのは初めてなので,どうなることやら。
(京都 2021-KT03③:2021年9月)
『 伏見稲荷大社へ 』
京阪電車の伏見稲荷駅から歩いて3分ほどで表参道の大鳥居。
JRで来ると奈良線の稲荷駅の改札を出るとここ。
どちらにしても駅近で来やすいところです。
伏見稲荷大社は外国人観光客にも大人気ですが,このご時世なので参拝する人も少なめです。
ここは「お稲荷さん」と呼ばれる神社の総本宮で,稲荷信仰の原点が稲荷山なのだそうです。
御祭神の稲荷大神が稲荷山に御鎮座されたのが711年ということですから,1300年を超えてますね。
大鳥居(第一鳥居)を抜けて参道を行くと,第二鳥居と楼門が見えてきます。
その先には本殿があり,階段脇にはお稲荷さんなので狛狐です。
本殿周辺までは明るい境内ですから苔っぽさはありませんね。
いよいよ千本鳥居,ここから稲荷山を登っていきます。
鳥居の外側には,あちらこちらに苔模様が見られます。
「三ツ辻」,「四ツ辻」を過ぎて「眼力社」へ。
鳥居脇にある手水の狐像は不思議な恰好をしていますが,稲荷山を駆け下りる姿を現しているとのことです。
その口先から落ちる水流の下に・・・
ふふっ・・・苔模様。
天気が良いので他の場所の苔は乾き気味ですが,水場の苔は生きいきしてますね。
眼力社から先に進むと「御膳谷奉拝所」。
「奥村社」や「力松社」がある他,谷の奥まで「お塚」が埋め尽くしていて,独特な雰囲気。
あたり一帯に苔っぽさが広がっているものの,写真を撮るには怖気づいてしまう。
なので,写真は少なめ。
後から知ったのですが,ここから北に降る道を行くと「清滝」があり,かなり苔っぽいらしいので,行かなかったのは残念。
右奥は力松社
先に進むと「薬力社」と「薬力の滝」。
さらに登っていくと末広大神を祀る「一ノ峰上社」。
ここが稲荷山の最高峰(233m)で,稲荷大神が御鎮座される前には,4世紀後半に造られた円墳があったそうです。
本殿からここまで来るのに1時間20分かかりました。
裏手に回っていくと眺望が開けた場所に出られます。
この先は「二ノ峰」「間ノ峰」「三ノ峰」を通って「三ツ辻」まで戻ります。
さらに本殿まで降って行くと(登りと違う道),ワニ顔の龍や,逆立ちした狛犬があったりして,ちょっと笑ってしまう。
苔とは関係ないですけど。
正直なところ,伏見稲荷大社で苔にはあまり期待していませんでしたが,千本鳥居を抜けた先には多くの社や滝があり,そこには苔景色が広がっていました。
残念ながら「お塚」の並ぶ中では,落ち着いて苔を見る気にはなりませんでした。
単なる臆病かもしれませんが・・・
・・・畏怖・・・ですかね。
まあ,それで良かったのかなと思います。
清滝とか行かなかったところもあるので,もう一度チャレンジしてみたいかも。
これで,9月の京都での苔の小径の紹介は終わりです。