苔の不思議に魅せられて

苔の小径 祇王寺
苔の小径 祇王寺

苔の存在は,小さい頃から知っていました。
庭先だったり,植木鉢だったり,ちょっと湿った土の表面にへばりついている植物,というような認識だったかな。
その頃の印象としてはチョットきれいな緑の苔と,なんとなく気味悪いゼニゴケ。

学生の頃に京都の寺社を巡るようになり,庭園の苔のじゅうたんを眺めるようになって,その時は,まだ,風景の一部に過ぎない存在でした。
それが,雨降りの前後で色合いを変えるスギゴケを見て,ちょっとした感動・・・。

それ以来,見える景色が変わってきて。
お寺の門の屋根の緑が,単なる植物でなく,苔だということに納得して。
屋久島の巨木の映像を見てて,杉の木よりもそこにまとわりつく苔の圧倒的な存在感に驚いて。
まあ,見える景色の違うこと・・・。

興味が湧けばいろいろと知りたくなって,苔の本などいろいろ読まさせてもらいました。
苔好きの人なら,もう御存知のとおり,栄養が無くても生きていけるという不思議さ。
環境さえ合っていれば,光と水分があればそれで十分。
なんだか羨ましいかぎりですね。

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