これまでに,京都には何度も行きました。
静かなお寺でゆったりと過ごすひと時。
そういう場所には,緑あふれる庭がありました。
手入れが行き届いた木々や苔を見ているのは気持ちがいいものです。
苔に興味を持つようになって,あらためて京都を訪れると・・・
いやまあ,想像以上の苔の存在に驚かされました。今回はまだまだ寒い2月末の京都行き。
苔には厳しい季節かと思いきや,なんのなんの元気な姿が見られました。
(京都 2020-KT01:2020年2月)
『 洛北の小径へ』
初日は,洛北の小径をサクッと歩きます。
・・・ありますねえ。
ちょっとした小径の階段脇の石垣です。
パッと見で2~3種類かな。
緑のコントラストがいいですね。
少し歩くと,小さな神社の木や階段にも。
種類がわからないのがちょっと残念。
あとから調べようかと思っていたのだけれど,ピンが甘くて・・・。
今までも,何度か見かけている木の根なんだけど。
・・・なんだか凄いですね。
二日目は,嵯峨野に行ってみることに。
常寂光寺と,苔庭で有名な祇王寺へ,あとは鳥居本まで歩きます。
嵯峨野を歩くのは,ずいぶん久しぶり。
『 常寂光寺へ 』
JR嵯峨嵐山駅から歩いて20分ほどで常寂光寺へ。
いきなりのコケ景色。
紅葉の名所ですから立派なモミジの木が。
今は,落葉して苔が際立っています。
仁王門を抜けて本堂まで。
緑の少ない時期なので余計に苔が目立っています。
『 祇王寺へ 』
常寂光寺から歩いて10分ほどで祇王寺へ。
参拝口から入ると,苔庭・・・。
そして茅葺き門。
・・・この門もいいですね。
いやあ,何種類いるのかと思っていたら,苔を紹介するパネルが。
なんと,15種類も見られるとのこと。
(ヒノキゴケ,ホソバシラガゴケ,オオシラガゴケ,ギンゴケ,シノブゴケ,タマゴケ,フデゴケ,ヤマトフデゴケ,ハイゴケ,コウヤノマンネングサ,カモジゴケ,スナゴケ,ナガエノスナゴケ,カサゴケ,ミズゴケ)
どこに何がいるかがわかるといいんだけど。
20~30種類という話もあるからスゴイですね。
ぜひ,また訪れてみたい苔庭です。
祇王寺を出て鳥居本までぶらぶら歩く。
愛宕神社の一の鳥居と平野屋さん。
鳥居の朱色に,茅葺き屋根の苔色が際立っています。
さて,他にもいろいろ散策して,どこを歩いても普通に苔が見られるところは,やはり京都の土地柄なのかしら。
大事に育てられている苔があると思えば,道端で逞しく生きている苔もある。
訪ねて楽しい苔の小径は,たくさんありそう。
また来られる時が楽しみです。
・・・いいカメラが欲しい。