苔の小径へ(八大神社:京都)

10月に京都の詩仙堂,圓光寺,銀閣寺の苔庭を訪ねました。
詩仙堂を見終えたあとに,隣にある鳥居が気になって・・・
・・・八大神社。
一度も訪ねたことは無かったけれど,苔に興味を持つようになって,この鳥居を見たら入りたくなりますよね。
(京都 2020-KT03⑦:2020年10月)

八大神社へ
詩仙堂の門から東側に20mほど行くと,八大神社の鳥居。
これは二の鳥居で,一の鳥居は200mぐらい西に下ったところにあります。
この神社は1294年に八大天王が勧請されたとあり,洛北一乗寺地区の産土神様,氏神様で,御祭神は素盞嗚命,稲田姫命,八王子命。
宮本武蔵が「一乗寺下り松」で決闘する前に奉拝した神社としても知られています。

鳥居の醸し出す雰囲気に惹かれて中へ・・・。
参道を登っていくと,想像したとおりの苔模様が広がっている。

さらに行くと,手水舎があり手水鉢には龍が・・・
全身が見えているのが愛らしくていい感じ。

その先には本殿があり,左手には宮本武蔵像と下がり松の古木(決闘当時のもの)が祀られている。
現在の本殿は,大正15年に造営されたとのことですが,大正時代ってもう100年も前のことなんですね。

ここで,何より惹かれたのが・・・・・狛犬。
もともとは「獅子・狛犬」と言われ、本殿に向かって右側が,口を開いた「阿形あぎょう」で獅子、左側が口を閉じた「吽形うんぎょう」で狛犬,左右が「阿吽」あうんになっている形式は日本特有だそうです。
「阿行」の獅子の立ち姿が凛々しくて,苔むした感とあいまって秀逸。

帰路の参道,あらためて苔のもりもり感が素晴らしい。

東山辺りは,社寺の参道や庭園はもとより,ちょっとした小径にも苔があふれていて楽しいところです。
梅雨の時期には,さらに圧倒されることでしょうから,季節を変えて何度も訪ねてみたいものです。
これで,今回の京都行きでの苔の小径の紹介は終わりです。

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