苔に興味を持つようになって,二度目の京都。
今回は梅雨の季節で,金地院,南禅院,法然院,蓮華寺,祇王寺,滝口寺などを訪ね,みずみずしく緑あふれる苔を楽しみました。
ボリュームがあるので,数回に分けて紹介します。
(京都 2020-KT02①:2020年 7月)
『 金地院へ 』
京都駅について,まずは金地院を目指します。
地下鉄東西線の蹴上駅で降りて,南禅寺方面に向かうため「ねじりまんぽ」と呼ばれるレンガ造りのトンネルを抜けると,
・・・いきなりの苔景色。
地下鉄出口から5分(0.3km)ほどで金地院へ。
ここは,室町時代に北山の鷹ヶ峰に建立され,江戸時代になって南禅寺の住職であった以心崇伝によって現在の位置に移された寺院で,枯山水の庭園が有名です。
大門から入り拝観受付のあと,明智門を抜けて順路をゆくと,想像していた以上に一面の苔。
枯山水の庭園が有名ですが,はじめに池泉式の庭を巡るようになっていて,飛び石の回りも苔に覆われていてきれいです。
この日は雨混じりの天気でしたので,苔の迫力を感じられます。
東照宮から開山堂・方丈にむかって降りて行く小径です。
方丈の前には,枯山水の鶴亀の庭園が広がります。
少し離れているけど,石組みには当然ながら苔が。
ここは,昔来たことがあったけれど,何も記憶が残ってなくて。
南禅院に行くので,途中で寄ってみようと思ったら・・・
こんなに苔を楽しめるとは思っていませんでした。
どんな苔かは,「苔マップ」を見てください。
『 南禅院へ 』
南禅寺を横目に歩いて5分程度,水路閣をくぐった先に入口が。
ここは,臨済宗南禅寺派大本山・南禅寺の別院で,南禅寺の発祥の地だそうで,鎌倉時代末の池泉回遊式庭園は,京都屈指の古さとも言われています。
入り口を抜けて,方丈脇を行くと見事な庭園が。
この池の周囲を歩いて回れますが,苔に興味が無ければ,数分しかからない広さです。
それでも,池の周囲に目をやれば・・・
やはり,苔の世界が広がっていて・・・
それほど広くは無いけれど,小さな滝があったりして変化に富んだ苔景色です。
小さな寺院ですが,京都の苔庭ランキングに入ってくるのもわかる気がします。
ちょうど小雨の降る中での散策で,池の奥側では苔むした雰囲気を味わうことができました。
続きは,「苔の小径へ(法然院:京都)」で。