苔に興味を持つようになって,二度目の京都。
梅雨の季節に,金地院,南禅院,法然院,蓮華寺,祇王寺,滝口寺などを訪ね,みずみずしく緑あふれる苔を楽しみました。
今回は,祇王寺を紹介します。
(京都 2020-KT02③:2020年 7月)
『 祇王寺へ 』
祇王寺に来るのは2回目で,前回は2月だったけれど苔を楽しむことができました。
なので,是非ともこの季節にも来たかった。
ここは,平清盛の寵愛を受けた祇王が,都を去り出家した尼寺で後に祇王寺と呼ばれるようになったそうで,JR嵯峨嵐山駅か京福電鉄嵐山駅のどちらからでも歩いて20分ほどの距離です。
祇王寺への道を進むと苔の雰囲気が増してきて,小径を少し登っていくと参拝入口が。
茅葺き屋根には溢れんばかりの苔で緑があふれています。
ちなみに左手の階段を上った先が滝口寺です。
参拝口を入ると一面の苔景色。
緑のじゅうたんのもふもふ感が素晴らしいですね。
ちなみに2月の同じ場所の景色。
こちらも素敵でしたね。
紅葉の頃は,また雰囲気が変わるのでしょうから来てみたいものです。
境内の小径を歩くと,右も左も苔がすごい。
小さな寺院の苔庭ですが,同じ場所を何回も見たくなってしまいます。
ちょっと残念だったのは,茅葺き門が修理中で見られなかったこと。
修理が終わってきれいになったら,前回見たような屋根の苔は見られないのかしら。
古い門がきちんと修理されて保存されていくことは良いことですけれど,ちょっと残念と思ってしまうのは,観光客のわがままですね。
いつも,管理をしてくださっている関係者の皆様に感謝です。
草庵の前を通り抜けた奥に境内図がありました。
以前は別の看板だったのが替わったようです。
苔庭の奥側から草庵に向けての苔景色も良いです。
他にも,つくばい,水琴窟などがあり周辺は苔で満ちています。
草庵の奥のこの一角は苔がまばらです。
以前は右奥に見えている竹垣前の通路の部分には,両側に竹垣があったようです。
何か環境の変化があって,様子が変わってしまったでしょうか。
それでも何年かすると,苔に覆われるのでしょうね。
やはり苔は逞しいです。
この季節は苔が成長するのには良い季節なのでしょう,生き生きとして生命力に満ち溢れているようです。
参拝を終えて門から出ると下りの階段が。ここも一面が苔景色。
初めに入った場所から少し離れた場所に出てきて終了です。
雨混じりの天気でしたので,苔が一段とみずみずしくて楽しい散策でした。
続きは,「苔の小径へ(蓮華寺:京都)」で。