苔の小径へ(銀閣寺:京都)

10月に京都の詩仙堂,圓光寺,銀閣寺の苔庭を訪ねました。
紅葉の前なので,比較的落ち着いた雰囲気の中で苔のある景色を満喫。
東山にある銀閣寺を紹介します。
(京都 2020-KT03⑥:2020年10月)

銀閣寺へ
今出川通りの東端で白川疎水を渡るところが銀閣寺橋。
ここから疎水沿いに南へ下がるのが哲学の道。
この橋から参道を少し歩けば銀閣寺の総門前に出る。
室町幕府八代将軍足利義政公が造営した山荘(東山殿)で,正式名は「東山慈照寺とうざん じしょうじ」。
臨済宗相国寺の山外塔頭で,京都観光ではメジャーなスポット。
国宝の観音殿「銀閣」と,白砂の「向月台こうげつだい」・「銀沙灘ぎんしゃだん」がみどころ。

総門を抜け右に曲がると銀閣寺垣がつづき中門へ。
垣根よりも石垣の苔模様が気になってしまう。

中門の手前に受付があり,門の中へ。
順路に沿って歩くと・・・。
塀の上の瓦屋根にびっしりと苔が。
誰も気にしないかもしれないけれど,なかなかの苔感に見入ってしまう。

先に進むと右手に銀閣が。
白砂の「向月台こうげつだい」と「銀沙灘ぎんしゃだん」が見事。
銀閣の前面には「錦鏡池きんきょうち」があり,この池の周りを巡ることができる。

銀沙灘に沿って進むと本堂の前を通り,国宝「東求堂とうぐどう」へ。
池越しに見る檜皮葺の東求堂と苔庭が良さげ。

池の周りには当然ながら苔模様があちらこちらに。
で,この石の橋はいい感じ。

この木の苔模様もなんだかすごい。

こちらは「洗月泉」,石組みから流れる小さな滝と周囲に広がる苔模様が秀逸なり。

ここから,階段を上って展望所に。
途中には,「お茶の井おちゃのい」や「漱蘚亭跡そうせんていあと」がある「お茶の井の庭園」があり,昭和6年に発掘されたそうです。

ここからさらに階段を上っていくと展望所,周囲には苔のじゅうたんが広がっている。
銀閣や銀沙灘がミニチュアのよう,遠くに見えている緑の丘は吉田山。

下っていく途中も,見事な苔景色。

最後に池越しに見た銀閣。
左手前は錦鏡池に浮かぶ小島の「仙人洲せんにんす」。
池周りの苔と銀閣の姿は,いろいろな角度から見た中で一番好きかも。

銀閣寺は庭園を巡るだけなら30分ほどで見て回れます。
今回は人が少なかったので,写真を撮りながらゆっくりと苔の景色を楽しみました。
お望みなら何回でも繰り返して回遊することができます。
この日は,詩仙堂,圓光寺,銀閣寺と廻り,さすがに疲れたのでこれでおしまい。

詩仙堂の隣にあった八大神社。
鳥居の苔に惹かれて立ち寄ってみたら,小径の奥に意外な苔模様が楽しめました。
続きを「苔の小径へ(八大神社:京都)」で。

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