6月上旬に,京都の青蓮院,白龍園,建仁寺(本坊,両足院)の苔庭を訪ねました。
今年は5月以降に30mm/日以上の雨が何度もあり,直前にも40㎜/日以上の雨が降ったので苔を見るには絶好のコンディション。
例年より早めの梅雨の訪れで,両足院の「半夏生」を見ることができました。
(京都 2021-KT02④:2021年6月)
『 両足院(建仁寺)へ 』
「半夏生」とは,片白草 ,三白草ともよばれる,水辺や湿地に生える植物で,夏に小さな花が咲くときに周囲の葉が白く変色するそうです。
この季節になると両足院では特別公開が行われ,庭園を見ることができます。
例年だと6月上旬では,まだ非公開のはずですが,今年は少し早めに色付いたようで,運が良かったようです。
建仁寺の本坊を見たあとに,境内にある両足院を訪れました。
方丈の前には庭園があり,ここから池泉回遊式庭園が大書院前へと続きます。
ここの庭は,建物の中からと,池の周りの小径を歩いて楽しむことができます。
方丈の北側から,大書院前の庭園を見渡すと・・・
半夏生が池の周囲を彩っていました。
同右が茶室臨池亭
庭へ降りて,方丈の脇から石段を少し上がり,池の向こう側に回ると,
大書院の前の庭が見渡せます。
池の周りで真近に半夏生を見ることができます。
まだ,色づき始めのようですが,白と緑のコントラストがいいですね。
初めて見ました。
半夏生の向こうに苔のある景色。
ここでは,半夏生が主役です。
苔のほうは,乾き気味なのが少し残念。
建仁寺には何度か来ましたが,境内は広く街中にしては静かなところです。
今回は,境内を歩いていて,両足院の半夏生が見られることに気が付きました。
運が良かったの一言です。
苔を見るには物足りなさもありますが,本坊で苔を十分に見たあとだったので,たっぷりと半夏生を楽しむことができたのかも。
これで,6月の京都での苔の小径の紹介は終わりです。