苔の小径へ(箱根美術館:神奈川)

10月に神奈川県の箱根にある箱根美術館を訪ねました。
神仙郷と呼ばれる庭園には広い苔庭があり,他にも萩の道,竹庭,石楽園など,小径をめぐり景色を楽しむことができます。
この美術館は昭和27年開園,庭園の完成は翌28年で,ここの苔庭は有名だそうです。
(神奈川 2020-KN01①:2020年10月)

箱根美術館(神仙郷)へ

JRの小田原駅から箱根登山鉄道で強羅駅へ。
この鉄道ってスイッチバックがあるんですよね。
久しぶりに乗ったので,ちょっと嬉しいかも。
強羅駅から600mぐらいなので歩くことに・・・
・・・これは間違いでした。
上り坂がきつくて,計算すると勾配が13%ぐらい。
並行して箱根登山ケーブルカーがあって2駅なんですが,こちらをお勧めします。
上り坂を行くと坂の途中に美術館入口の建物。

入り口を入って休憩所の脇を抜けると庭園の始まり。
左に行けば「太鼓橋」があって「苔庭」へ。
まずは,右手の「八ツ橋」を渡って「萩の道」を抜けて美術館本館に向かう。
小さい橋の下の流れ沿いには当然ながら苔景色。

橋から先が「萩の道」,
その先が「竹庭」,
そして,美術館の本館。
本館には縄文時代からの日本陶磁器が展示されています。

美術品を鑑賞した後,いよいよ庭園巡りへ。
本館脇に「石楽園」入口があり,通常は非公開らしいけれど,この日は入れるとのこと。

ここは巨岩の石組みと渓流,芝生の組み合わせによる明るい庭園。
苔には少し明るすぎるかも。
それでも渓流沿いには苔模様。
・・・この日は乾き気味。
この庭を下っていくと,苔庭に続いていく。

苔庭はモミジなどの木々に覆われ,一面の苔景色。
広さは50×40mぐらいかしら。
まずは,ゆっくりと楽しみながら太鼓橋まで歩く。
この橋から見た渓流はなかなか良きかな。

そして,もう一度太鼓橋を渡って苔庭へ戻る。
・・・苔景色を満喫。

苔庭の奥に,茶室「真和亭しんわてい」があり,抹茶とお菓子がいただけるのでここで一服。

人が少ないので,静かなひと時を過ごす。
ここで望遠レンズに変えて,今度は苔の表情を撮ることに。

この苔庭には,約130種類の苔と220本のもみじがあるそうです。
少し乾き気味ではあったけれど,庭園内の小径をめぐり十分に苔景色が楽しめました。
3周ぐらい見てまわって,1時間30分ぐらい滞在し帰途へ。
梅雨の時期の緑のじゅうたん,紅葉の時期の赤と緑のコントラストなども見てみたいものです。
次に来るときは,箱根登山ケーブルカーに乗ることにします。

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